連帯あいさつ

* 2022年7月20日(水)府庁周辺をパレードした時に府庁正門前の集会で、 各地で頑張っておられる団体から連帯のごあいさつをいただきました。


「北陸新幹線の環境アセスの一旦停止を求める会」の石田紀郎さんから。


「世界文化遺産仁和寺の環境を考える会」の桐田勝子さんから

京都の魅力の一つは、まちなかにあって、山が見えること。
寺社の境内、庭園、古墳などの遺跡。その空間には木々が繁り、 花が咲き、実を結び、鳥や虫たち、蝶を育みます。
人は、豊かな自然と共存し、美しい景観を守ることで、 ほっとした空間や時間を得て、豊かな情操、命を育んできました。
ところがいま京都では、国策の下請け機関になったかのように、 行きすぎたホテル誘致と、巨大アリーナ建設計画など、 公共の施設を次々と閉鎖しては売却し、 建築基準法さえ守らない建築物を自治体自らが音頭をとって進めようとしています。
私たち世界文化遺産仁和寺の環境を考える会は、 住環境と景観、世界遺産のバッファゾーンの環境を守るために、 特例のホテル建設計画を見直すようこの3年間、京都市に申し入れ、 見直しを求めるアピール賛同署名に取り組み、世界遺産センターやイコモスにも訴えてきました。
また、地域の家々を訪問した聞き取り調査や署名を通して、 住民と顔の見える関係を築いてきました。ですから私たちは、 どれだけ多くの住民がこの計画を疑問に思っているのかもつぶさに知っています。
メディアからは「一部反対の声も」あるいは「反対派」と紹介され、 とても悔しい思いをしてきましたが、今ではそれは、 賛同の声が広がっている何よりの証拠だととらえています。
京都府立植物園は、市民の憩いの場、教育の場として、 市民をはじめ世界中から敬愛される植物園です。 北山エリア開発構想は、これまで大切に育てられた命を無残に切り捨てる計画です。 14万人という署名が示しているように、心を傷めている人が内外にたくさんいます。
その声がもしも小さく扱われるようなら、むしろそれは広がっている証です。
1人の署名の背後には、もっと多くの支援者、 賛同者がいることを私たちは忘れないようにしましょう。 小さな生き物たちの声なき声も後押しするでしょう。
ともにさらに大きな広がりの輪をつくっていきましょう。
以上、連帯のあいさつとします。
2022年7月20日
世界文化遺産仁和寺の環境を考える会
共同代表  桐田 勝子


「神宮の森を守る会」の楠本淳子さんから

北山エリアの開発、巨大アリーナの建設計画、京都府立植物園の商業化 反対パレードに寄せて
皆さま、こんにちは
神宮の森を守る会の楠本淳子と申します。 私は現在、皆様と同じく東京の神宮外苑地区再開発計画の見直しを求めて活動しています。 京都府と同様、東京都もまた事業者に忖度して経済活性化を理由に、 神宮外苑の樹齢 100 年以上もある樹木を 1000 本も伐採し、 神宮外苑の歴史的価値のある景観を破壊して新たに超高層ビルやホテル、 ショッピングモールを建てようとしています。 この計画の反対活動を行なっている二つのグループで、 署名は 10 万人を超えており、東京都知事宛に請願書と署名を、 事業者には要望書と署名をそれぞれ提出していますが、皆無視という沈黙を決め込んでいます。
京都府の北山エリアの開発や京都府立植物園の商業化計画もこの神宮外苑地区再開発計画と 同じくお金の臭いしかしません。再開発計画がひいては都民、 府民の暮らしを改善するためのものであると言うのなら、そこには民への愛が感じられなければならないはずです。 しかしながら、都からの答弁において都民という言葉が発音されたことはただの一度もありませんし、 都は民意を完璧に無視しています。
日本は民主主義を謳っています。民主とは、書いて字の如く主となるべきは民であり為政者や企業ではないはずです。 私たちに代わって民の要望を反映させた為政を行なってもらうべく、 民からの票によって 選ばれたその政治家たちの権力は、 ただその任期の間だけ?時的に貸し与えられただけのものであり、 その権力を行使し民が嫌だという事を強行する。これは、独裁政治です。 民が望まない「まちづくり」に一体どんな意味と意義があるのでしょうか? 為政者は極めて近視眼的なかつ表面的な展望で為政という名の元に自然破壊を進めています。 一度伐採した木は元には戻らず、一度破壊した自然は永久的に失われます。 私たちは、こうした未熟で愚かな為政者から私たちの大事な自然を守らなければいけません。 権力の前には一市民の力は微弱です。しかしながら、蟻の群れは象をも倒します。 私たちに与えられた唯一の武器は、集う事です。
どうぞ、今ここにデモに参加してくださっている皆様、皆さまのご家族、友人、行きつけのお店など、 手当たり次第に、日本の自然が今絶滅の危機に瀕している事、 そしてこの京都府の政策の乱暴さと無意味さを語り、この活動への参加を促してください。
自然破壊による被害は、皆さんそれぞれの頭上に、そして皆さんのご家族、 お子様、お孫さんの頭上に等しく降りかかります。私たちの次の世代に、 そしてまたその次の世代にと健やかな気候を享受できる健やかな地球を残すことは、私たち大人の義務です。 皆で集って、力を合わせて私たちの日本をその大地を守りましょう。 皆さんのそして私たちの民意の叫びが大きなうねりとなって政治を動かす力となるように 今日の皆さまのデモの成功をも祈念しています。
今日も暑いとおもいます。どうぞお一人お一人体調に気をつけて本日の活動を楽しんでください。


「みんなの王子公園&王子動物園の会」の野中裕史さんから

京都北山植物園の仲間の皆様こんにちは。
神戸、みんなの王子公園&王子動物園の会の野中ひろふみです。5月にお邪魔した際は本当にお世話になりました。
今日は府庁前のパレード実現に一言お祝いを申し上げます。お天気は大丈夫でしょうか。 降っても照っても大変な時期ですが、皆様が元気にパレードを成し遂げられますように祈念いたしております。
さて、先輩の皆様は、14万筆近い署名を既に集めておられますが、我々もようやく5万筆の署名がすぐそこに見えてきました。 また、仲間も増えつつあり、次の署名用紙の作成に向けて賛同者も広く募っているところです。
京都では北山植物園長との対談も実現されたと聞いていますが、神戸では再度の王子公園の整備計画案が示されたものの、 神戸市は依然として大学を誘致して王子公園の面積を半分にすることに拘泥しており、 大学誘致に反対する大多数の市民の声は神戸市に届いていません。 七月は神戸市が開催する市民、団体、自治会等との意見交換会が、 今まさに何度も開催されているさなかですが、神戸市がさも大学誘致賛成の市民が多数いるかのようなサクラを動員し、 マスコミを使って情報操作をしようと、プロパガンダを仕掛けてきました。 このような神戸市の態度に我々は屈するわけには参りません。
仲間の連携を強くし、より多くの賛同者を募り、皆様をはじめ様々な団体と手と手をたずさえながら、 この難局を乗り越えて行きたいと思います。京都の皆様、共に頑張りましょう。


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